埼玉県さいたま市に拠点を構える、本澤税理士事務所は、税務相談、会社設立、融資、税務、会計、資産税など多岐にわたる業務を提供しています。
特に、会社設立を目指すクライアントからは、資金調達に関する疑問や相談が寄せられています。
今回は、資金調達の方法である「融資」と「出資」の違いに焦点を当て、詳細に解説していきます。
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「融資」と「出資」の違いとは
資金調達の手段として、融資と出資はしばしば混同されることがあります。
どちらも資金繰りの改善を目的とした方法ですが、それぞれに明確な違いが存在します。
ここでは、それぞれの特徴を探り、自社に合った資金調達戦略を選択する手助けをします。
資金提供者者の違い
まず第一に、融資と出資では資金提供者の違いがございます。
融資の場合の資金提供者
一般企業が利用できる融資制度は、「公的融資」と「民間融資」の2種類に分けられます。
民間融資
民間融資は、銀行や信販会社、消費者金融会社などのローン商品にあたり、間口の広い融資が特徴です。
公的機関
公的融資は、主に国や地方自治体などが設けた制度を利用することになり、民間融資よりも低金利の傾向にあります。
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出資の場合の資金提供者
出資の場合の資金提供者は、何に出資を行うのか・いくら投資するのかなどで異なります。
どこから出資を受けるか特徴を比較し検討しましょう。
個人投資家
言葉の通り、法人などの組織に属さない個人の出資者です。
個人投資家は開業したての企業に対して投資することが多く、
起業家に対して投資する富裕層は「エンジェル投資家」とも呼ばれます。
出資対象としては、株式、投資信託、債券、外貨預金で、
「100万円〜1,000万円」ほどの、他の出資者に比べると控えめです。
ベンチャーキャピタル
個人投資家とは異なり、ファンドとして政府系、金融系、事業系の資金運用を行う会社が出資者となります。
アーリーステージの企業(起業し2〜3年目までのベンチャー企業)に小口資金の投資を行う会社や、
レイターステージの企業(十分な成長を遂げたベンチャー企業)に巨額の資金を投資する会社があります。
出資対象として、未上場企業の株式を「数千万円〜数億円」ほど投資を行います。
クラウドファンディング
ウェブ上で不特定多数の人が出資者となります。
最近はよく耳にするようになり、クラウドファンディングにて資金調達を挑戦する企業も増えていますね。
投資は1円から可能で、過去に1億円を超える資金調達に成功した事例もあります。
ただし、注意点として、
あくまで個別のプロジェクトに出資する形のため、出資をする理由として、
出資先が起業家だから、、ベンチャー企業だから、、、というだけでは資金調達ができない場合があります。
資金提供の目的の違い
次に、資金提供側の資金提供の目的の違いがございます。
融資の場合
融資を提供する金融機関は、通常、利息を得ることを主な目的とします。
融資を受ける企業は、返済と利息の支払いが求められます。
出資の場合
出資者は、出資した企業の将来的な成功を期待し、企業の株式を購入します。
将来の売却益を追求することが出資の主な目的です。
また、クラウドファンディングにおいては、プロジェクト成功後のリターンを期待します。
資金計上の違い
融資で得た資金と出資で得た資金では、資金計上の違いがございます。
融資の場合
融資で得た資金は、企業の貸借対照表に負債として計上されます。このため、返済の必要があります。
出資の場合
出資で得た資金は、企業の貸借対照表に純資産として計上されます。
出資者は企業の一部として権益を所有することになります。
返済義務の違い
最後に、融資と出資での最も大きな違いとして返済義務の違いがあります。
融資の場合
融資を受けた場合、一定の期間内に元本と利息を返済する義務が課されます。
しっかりとした返済計画を立て返済をしましょう。
出資の場合
一般的に、出資には返済義務は伴いません。
出資者は投資先の成功に賭ける形となり、将来的なリターンを期待します。
返済義務の有無は、資金計画や企業の負担に大きな影響を及ぼすため、適切な資金調達方法の選択が極めて重要です。
まとめ
融資と出資は、
新しい事業を立ち上げたり、既存の事業を拡大したりする際に欠かせない要素です。
正しい方法を選択することは、事業の成功に大いに影響します。
融資と出資の基本的な4つの違い
・返済義務の有無
・資金提供者の違い
・資金提供を行う目的の違い
・資金計上の違い
融資と出資の違いを理解し、自社に合う資金調達を行いましょう。
さいたま市の「本澤税理士事務所」は賢明な資金調達をサポートします。
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